群馬県邑楽郡大泉町の医療法人 徹裕会 蜂谷病院
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肛門科 直腸脱
 
 
 
 
CVポート外来
 
 
 

直腸脱

 
直腸脱について

直腸脱は直腸が脱出すると書きますが、直腸の壁全体が肛門の外に出てしまう病態です。
直腸脱は直腸が肛門から脱出する完全直腸脱と、肛門からは出ていないですが直腸が重なりあった状態で重積している不顕性直腸脱に分類され、主に直腸脱という時は完全直腸脱を指すのが一般です。
 
症状・原因

直腸の脱出、お股の周囲に違和感、便が漏れてしまう、下着が便でいつのまにか汚れているが主となりますが、脱出による下腹部の違和感や排尿困難なども見られます。
初期は排便するのに強くいきんだ時に直腸が肛門から脱出し、いきむのをやめると自然に戻ります。出てくる腸の大きさはゴルフボールほどの大きさからトマトくらいの大きさなど様々です。病状がさらに進みますと歩行時や入浴後などに脱出し、ご自身の手を使わないと自然に戻らなくなります。女性では肛門が出ていると思っていて、実は子宮脱(子宮が膣から脱出する病気)や膀胱瘤、あるいはこれらを合併していることがあります。骨盤臓器脱といいます。
直腸脱は高齢者で特に女性に多いのが特徴ですが、男性、若年者にも起こることもあります。直腸脱の原因ですが、直腸を骨盤内に留めておくための筋肉や構造物の力が弱くなることです。通常、直腸は肛門括約筋などの構造物によって支えられ、骨盤のなかに収まっています。このような構造物の力が弱くなると、直腸は支えを失い、肛門の外に脱出してしまいます。構造物の力が弱くなる原因は加齢、妊娠、出産、慢性的な便秘があります。
 
診断

診断方法ですが、直腸が肛門の外に出ていることを目で直接みることで診断できます。
ただし、腹圧がかかっている時のみ直腸脱が起こることも多く、受診したときに見た目上の変化を確認できないこともあります。その際はお腹に力を入れていただき、直腸が飛び出てくるのを確認します。
中には飛び出ているときの写真を見せてくださる方もいらっしゃいます。
 
治療

便秘を改善して排便習慣を整える保存療法で直腸脱をコントロールできない場合には、手術による治療が適応されます。手術の方法ですが肛門から直腸を操作する方法。こちらは腰椎麻酔で行います。またお腹の中から治療する腹式もあります。
最近では、全身麻酔で行う腹式手術が主流になってきております。腹腔鏡手術ですので体への負担が少なく、入院期間も数日間で済みます。直腸をメッシュという人工の網戸のような素材で引っ張って周囲の組織に固定する方法です。術式の選択は、脱出の程度、解剖学的変化、年齢、持病などその方の全身状態を考慮して決定されます。蜂谷病院ではそんな直腸脱の治療を専門的に行っております。
 
まとめ

直腸脱は高齢者女性に多い病気で、社会の高齢化にともない増加傾向にあります。
恥ずかしいと言う気持ちがあり受診をためらっていたり、実は直腸脱と気づいていない方も実は多いみたいです。治療を受けて直腸の脱出がなくなると体の動きが楽になり、日常生活が快適になります。肛門から大きく腸が出ている。下着がいつの間にか汚れているなどの症状に気が付いたり、症状が気になっている方はぜひ当院を受診していただけると幸いです。
 
 
 
 
気になる事があれば、お気軽にご相談ください。
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